
運動で体を思い通り動かせるようになると、非常に気持ちがいいものです。
このレベルに至るまでには、かなりの期間トレーニングや練習を積み重ねる必要があるかもしれませんが、その過程で筋肉痛やその他の痛みを経験することにもなるでしょう。
筋肉の炎症やケガには、当然そこに至る原因があります。
目次
筋肉の炎症とは
運動後に筋肉の痛みを感じたのであれば、それは運動そのものによる筋肉の損傷だと考えられます。激しい運動では、筋肉を伸び縮みさせる過程で裂傷や断裂を生じさせ、それを修復するため患部に血液が集まり始めます。
この状態が過熱を引き起こしており、運動後とりわけ酷使した部位は非常に熱を持っています。
血流が集まってくるのは自然な現象であり、それにより体は回復機能を作用させていますが、適度な範囲でアイシングを行い患部を落ち着かせることは、過度の炎症やエネルギー消費をコントロールするのに役立ちます。
肉離れ
肉離れもよく聞く症状一つです。肉離れとは、筋肉が収縮する過程で断裂が起こることです。通常の筋肉の使用でもミクロレベルで裂傷は起きているのですが、まるで割けたかのように筋肉がちぎれてしまうのが肉離れです。
これは急激な運動や負荷をかけることで発生の原因になる場合が多いです。走り出すスタートダッシュの瞬間や、ジムでバーベルやダンベルを持ち上げる瞬間などがそれにあたります。
その際に、筋肉の一部が収縮についていけずにちぎれてしまい、その瞬間に非常に大きい痛みを発生します。ひどい場合は一人で歩行も困難になるほどで、スポーツ選手なども発症することから、運動不足だけが原因とは言えないのが肉離れの特徴です。
発症直後は痛みを緩和するために揉んだり温めたりせず、安静にした状態で冷やすことに努めてください。1週間以上続くようであれば筋組織の完全な断裂も考えられるため、医療機関を受診すべきです。
どう対処するか
肉離れや炎症の対処法はあるのでしょうか?まずは予防に努めるのが一番です。十分なストレッチやウォーキングアップは、スポーツのプロか素人にかかわらず実践されるべきです。
普段から歩いたりストレッチを行うこと、スポーツの場合は、必要とされる筋肉や体力をしっかり養っておくことがどうしても必要です。
発症しても、炎症を抑えた後は、リハビリやごく軽い負荷の運動で動きを慣らしていくことも必要になります。
まとめ
運動していればいつかは経験する可能性のある症状です。発生しても慌てずにアイシングし、リハビリに努めていきましょう。