運動不足のデメリットとリスク

運動不足のデメリットとリスク

誰もが分かっていながら、ついつい陥りがちなのが運動不足です。

健康のためには運動が必要だと何となく分かっているものの、一度怠けてしまうと運動の習慣を取りもどすのは大変なものです。

運動不足のデメリットとリスクを知ることで、運動に対するモチベーションを向上させましょう。

目次

心臓の機能が衰える

結論から言うと、運動不足は老化を早め短命にさせます。これには心機能の衰えが関係しています。動物は全て心臓が生きるエネルギーを生み出していますが、この心臓を強化するのが運動です。

心臓の筋肉を鍛えるのは、血流を増加させることで達成できます。しかし、運動不足で、心臓を働かせる機会が少ないと、やがて心臓の筋肉は衰えていき、機能を維持していくのが難しくなります

そして高齢になればなるほど、衰えた心臓の筋肉を鍛え直すのは難しくなるのです。心臓の筋肉を刺激するには有酸素運動が効果的です。軽い負荷で全身から汗をかくような運動で、心臓の機能をフルに働かせることが出来ます。

血流の悪化

運動不足は、血流や毛細血管の機能を低下させます。運動すると血流量が多くなり、体の隅々まで血管が拡張し、血流が強くなります

しかし運動不足で血流が増える機会がないと、特に始めから細く弱い毛細血管は収縮性を失い、全身に血流が行きわたらない体へと変化してしまいます。

血流が行きわたらない際のリスクは実に膨大です。血液が全身の栄養補給やメンテナンスのほとんどすべてを担っている以上、新鮮な血液が届かない部分は、免疫力が低下したり細胞の生まれ変わりが弱くなります

そしてちょっとしたケガや病気で、さらなる症状悪化や合併症を生み出す原因となってしまいます。

健康の最大の敵、肥満

肥満も、運動不足による主な健康被害の一つです。運動不足はエネルギー過多の状態になり、体が使いきれない栄養を抱えることになります。余った栄養やエネルギーは通常、予備として体に蓄えられるのですが、これが続くと肥満につながります。

太ると見た目が悪くなる、服が着られなくなる、などでは済まないデメリットがあるのは言うまでもありません。糖尿病、高血圧、心疾患を誘発し、あらゆる生活習慣病の原因となり得ます。

太るとさらに運動不足に陥りがちで、それは、ますます生活習慣病の症状を悪化させます。生活習慣病に至らなくても、筋力が衰えて、腰痛やひざの痛みにつながるのも見過ごせない症状です。

まとめ

運動不足のデメリットを聞いていると不安になってくるものです。運動の良い習慣を身に付け、健康な体を維持していきましょう。