いきなり運動するのが危険な理由

いきなり運動するのが危険な理由

筋トレや運動は非常に健康的です。

定期的に体を動かす人ほど、その機能を維持出来るようになります

運動不足の人でも、今からその習慣を始められればいいのですが、いきなり運動するのも危険です。それはなぜでしょうか?

目次

急激な運動のリスク

数か月運動をしていなかった20代の若者と、10年あまり体を動かしていなかった40代の人とでは状況は違います。筋肉には「速筋」と「遅筋」があるのをご存知でしょうか?

瞬発力を担う速筋と、保持・維持するときに働く遅筋が人体には備わっていますが、加齢とともに速筋の方が衰えがちです。そしてスポーツやトレーニングで使用するのは速筋の方が多くなるため、急に運動を開始するとケガや事故につながりやすいのです。

特にそれなりに年齢を重ねた方の場合は、血管がもろく細くなっていることもあるため、血流が急激に流れると酸欠や血管破裂などの危険性すらあります

あるいはぎっくり腰やアキレス腱の断裂も生じ得ます。そんな運動に関するトラブルを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?

自分の体を知る

まずは自分の限界を知ることが大切です。昔運動に自信のあった方程、ケガの確率が高くなると言われています。過信はいかなる場合でも事故やトラブルの原因となり得るからです。

体に自信の無い方が運動に取り組む場合、体を動かす前にメディカルチェックを受けることが勧められています。体の中に隠れた危険性や懸念事項がないか、お医者さんでチェックし、大丈夫であれば慣らし運転から始めると良いでしょう。

糖尿病や高血圧、狭心症、関節症などの症状をお持ちの方は特に、運動に際してのリスクをしっかりと理解しておく必要があります。この場合、スポーツ医学に詳しいお医者さんにかかるのが理想的です。

まずは軽い負荷から

そして、まずは有酸素運動から始めましょう。有酸素運動とは持久力を使う運動でジョギングやウォーキング、水泳などが代表的です。

筋力トレーニングや短距離走、テニスやバドミントンといった球技系は常時瞬発力を使用するため、前述の医学的リスクが高まります。

いずれは、それらにも挑戦できるかもしれませんが、安全に体を動かすという意味で、まずは簡単で体への負荷が少ないものから始めてください。

そして当然ですが、運動の前後にはウォーミングアップやクールダウンを忘れずに行いましょう。これはケガ予防に必須です。

まとめ

体のメンテナンスや限界を意識したトレーニングに励みましょう。それによって、いきなり運動して無用なケガや事故を招くことを防げるでしょう。