
筋トレ・エクササイズと切っても切れない関係にあるのが「筋肉痛」です。
運動の疲れのような症状に思われていますが、筋肉痛は翌日やその次の日の活動に支障を来たすため、出来るだけ軽減したいものです。
筋肉痛にはどのような対策が有効でしょうか?
目次
謎に包まれた筋肉痛
筋肉痛は通常、久しぶりの運動や慣れない部位を使うことで顕著に発生します。しかし筋肉痛のメカニズムについては、医学的・科学的にはっきり解明されている訳ではありません。
幾つかの仮説があり、現在有力とされているものもありますが、世界的に統一された見解に至っていないのが現状です。
筋肉痛程度のことが、なぜまだ分かっていないのだろうと思われるかもしれませんが、それだけ人体の仕組みは神秘のベールに包まれているということです。
現在解明されているメカニズム
さて、今のところ筋肉痛の原因については、「運動で生じた筋肉の損傷を回復する際に生じる」ということが有力視されています。
以前は乳酸が筋肉中に残留し、これが筋肉への酸素供給を邪魔することで、痛みが発生すると考えられていましたが、運動後の乳酸値は比較的速く下がることと、伸縮性の運動をした後に発生することから、現在では説明されなくなっています。
それよりも、運動することでミクロレベルで筋組織に断裂や裂傷が生じ、それを回復するために血液が集まり炎症を発生させる、この刺激が筋肉痛の正体ではないかと言われています。
これにはセロトニンやヒスタミンといった刺激物質が関わっており、これらの作用も研究されています。そして筋肉痛なり易い運動も絞られています。
運動で発生する動きは伸び側で力を発揮する運動や、縮むときに力を入れる運動、動かずに力を入れる運動などですが、これらのうち伸びながら運動する動きが筋肉痛に最も関係があり、発症しやすいことが観察されています。
つまり重いものを持ちあげるよりも、降ろす際に、階段を下りるよりも、降りる際に筋肉痛になることが見られるということです。
筋肉痛を抑える
筋肉痛を抑えるにはどうすればいいでしょうか?血行を良くすることで、新鮮な血液を送る方法があります。
温めすぎるのは良くないため、自然に冷める温タオルなどで10~20分ほど温めましょう。逆に患部が熱を持っているのであれば、その時だけは冷やすのも効果的です。
かなり激しい運動の跡などは、冷やすことを取り入れるのも一つの方法です。そして、運動後はかならずストレッチも取り入れましょう。
まとめ
筋肉痛は幾つかの方法で軽減できます。人体の神秘に思いを馳せながら、体のメンテナンスを心がけましょう。